2:ぼくは、君のために歌を作る

ぼくは、君のために歌を作る

 塩爺05

私は恋をしている。
それも熱烈な恋だ。彼女の息づかいを感じ、彼女のために騎士としてわが時間全てを捧げようとさえ思っている。
そんな彼女を私は“姫神南中”と呼ぶ。 姫神も、私に夢を与え我が働きに微笑み返す。そんな彼女に応えるため、曲を捧げた。それが南中新丸亀踊り『ダンシング・団扇ズ(踊る団扇たち) 』だ。そして彼女を賛嘆する騎士を集め舞踊団を創った。それが“南中発幸舞連”だ。
私たちはおおらかに謳う。「私たち中学生よ。閉ざされた扉を開き、地域社会に打って出よ」と。
そうして私たちは地域巡業の旅に出かけた。  

ある日姫神が言った。「人生を変えるような出会いってあるのでしょう?そんな歌を作って」と。  
私はそのとたん、宮沢賢治の『永訣の朝』に刻まれた一節を思い出した。そして賢治のソウルフレンド、妹トシの待つ世界へと旅だった。         続く

連長のページへ戻る

トップページへ戻る